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近藤 文夫
Fumio Kondo
1947年生まれ、東京都出身。高校卒業後『山の上ホテル』に入社し、23歳の若さで「天ぷらと和食の山の上」の料理長に抜擢される。当時江戸前の天ぷらは魚介が中心で野菜は邪道ともされる中、「天ぷら」が料理として成熟するためには野菜が不可欠と考え、素材本来の味を生かす揚げ方を探究。自身のスタイルを確立するだけでなく、今日の「天ぷら」という料理のあり方に多大なる影響を与えた。1991年44歳で独立し、銀座に『てんぷら近藤』を開店。ミシュランの星も取り続ける名店を築きつつも、今なお自身の天ぷらを探究し、また天ぷら業界の発展に尽力し続けている。